2006年06月22日

お蚕さんの音

梅雨の中休みの晴れ間も終り、また本格的に雨が降ってきた神戸です。
先日、ご実家が農業を営んでいて小さい頃はお家の屋根が茅葺だったという方とお話をする機会がありました。

それを聞いてわたしの目はキラリン。もしかして、お蚕さんを飼っていたりしましたか?と尋ねると、おばあさまが生きていらっしゃる小さい頃は、お家で養蚕をしていたとのこと。

「天井のお蚕棚から、雨が降っているようなザーッという音が聞こえてくるんですよ。お蚕さんが桑の葉を食べている音なんです。」

そうなんだぁ。私は着物好きですが虫好きでもあるので、お蚕の飼育の方法など調べたりして楽しんでいたのですが、実体験はまったくないので音までは知りませんでした。

お蚕が桑の葉を食む音、絹を取り出すときのお湯が沸いている音、機織の音・・・・・。
いろいろな種類の沢山の音に鍛えられているから、静かで強い絹織物が出来上がるのかもしれませんね。

毎年梅雨の雨が嫌いで記憶から消去してしまうほどですが、今年の雨は違います。お仕事として養蚕をしてらっしゃる方は、なんて悠長なことをいっているんだとあきれると思いますが、そこは都会育ちの暢気者のたわ言とご容赦ください。雨音が変わるたびに、どれがお蚕さんの音だろう?と想像して、今年の雨が楽しい雨になっています。
posted by たん at 18:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 感覚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お蚕さんの桑の葉を食む音を創造しながら雨の音に耳を傾けるなんて素敵ですね。養蚕業が減り、今の日本は輸入の絹に頼って民族衣装である着物を織っているようです。
今日は一年で一回の同窓会に、着物ででかけました。三十数年前、母に作ってもらった着物です。東雲という生地だと言われたように覚えていますけれど6月一ヶ月にしか着れない生地だと聞いています。それに、季節がらの珊瑚でできたさくらんぼの帯止めをしてでかけました。昔の人は、これほどまでに季節感を大事にしたのですね。日本人ならではの感性だと思います。
母に感謝!
Posted by 宗俊 at 2006年06月23日 17:08
蚕のお話で子供のころを思いだしました!
小さいころ虫好きの兄が蚕を飼っていまして蚕に食べさせる桑の葉を近所の家の畑でもらってきて兄妹で世話したものです。
こんな虫から絹糸が!と子供心にびっくりしたものです。
おかげではるか昔の兄妹の思い出を思い出すことができました。
みよこ様、ありがとうございました。
Posted by みどり at 2006年06月23日 19:14
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。