2006年08月30日

言葉で誂える

八月は家の改装をしていて毎日汗だくで肉体労働をしているので、着物に袖を通すのは週に一度、体力消耗でブログを書くエネルギーのない毎日を送りました。でも、やはり着物が大好きなので着物アンテナは健在なようです。

お昼ご飯の後、姉の家においてある雑誌をパラパラ眺めて目に付いた記事です。初代ドラえもんとしておなじみの大山のぶ代さんが本をお書きになったようで、その紹介文に着物に関する一文がありました。とても素敵だったので抜粋します。

私が小さい頃に、祖母が反物を誂えたとき、
祖母は「利休ねずみに銀で雨を降らせてください。」と言い、
反物屋さんは「雨は夕立でなく、五月雨ですね。」と答えたんです。
反物が出来上がってきたときに「少し地味だったので、燕を飛ばしておきました。」と反物屋さんが言ったんです。 −中略− 色見本も形見本もなにもなしで、言葉だけで色と柄について意志を通わせていた −中略− 日本人は高度な言葉の文化を持っていたと思うのです。


こんな風に言葉で着物を誂えることができたら素敵だなぁ。
売る側もお客側も、共通した知識がなくては成り立たないものですよね。

着物は湿気が多い日本の気候から生み出され発達した衣服だそうです。日本語もどこかしっとりと湿り気がありますね。どちらも大切にしたいなぁと思った本日の昼下がりでした。


 ←紹介されていた著書はこちらです。
posted by たん at 19:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 感覚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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